以前は防災用品の1つでしかありませんでしたが、最近はキャンプの際に有ると便利ということで「ポータブル電源」の需要が高まっています。
そこで今回は、数あるポータブル電源の中から
・AnkerのPowerHouse
・Jackeryのポータブル電源
・加島商事のPowerArQ
・LACITAのエナーボックス
・GOAL ZEROのYeti
の5つについて詳しく紹介しましょう。
スタイリッシュなデザインの「PowerHouse」
おすすめのポータブル電源1つ目は、
モバイルバッテリーでもお馴染みAnkerの「PowerHouse」です。
PowerHouseの特徴は何と言ってもコンパクトでスタイリッシュなデザインですね。
バッテリー容量の大きさによって本体の大きさも変わりますが、
大きいものでも幅30cm奥行18cm高さ20cm程度となっています。
見た目もいかにもポータブル電源という感じではなく、
一見オーディオ機器のようにも見えるデザインとなっています。
PowerHouseには複数のUSBポートを備えていて、ノートパソコンやタブレット、
スマホなんかを同時複数台充電することができ、急速充電も可能です。
家族など複数人でキャンプに行く場合やリモートワークで車中泊する場合には、
AnkerのPowerHouseがおすすめですよ。
ただし、車のシガーソケットでの充電はできないので、
事前に十分充電しておく必要があります。
(PowerHouse自体の充電はそんなに簡単には切れませんが・・・)
また、PowerHouseの出力電圧は110Vなので、
100V対応の多くの電化製品は使えないこともあるので注意が必要です。
ポータブル電源の定番「Jackery」
キャンパーなど普段からポータブル電源を使う人にとってはお馴染みで、
定番と言って良いのが「Jackery」のポータブル電源です。
ソーラパネルによる充電やシガーソケットからの充電にも対応しており、
キャンプ場などで万が一ポータブル電源の充電が切れた場合でも安心ですよ。
先のPowerHouseに比べるとスタイリッシュさに欠けるデザインですが、
コンパクトで計量設計なので持ち運ぶのには困りません。
複数人で使える大容量のものからソロキャンプにピッタリな小さい容量のものまで、
あらゆるシーンに対応する機種が揃っているのもJackeryの魅力ですね。
もちろん複数の出力ポートが付いていますから、
複数機器を同時に充電したり使用することができます。
ただ、本体は耐火性に優れているものの防水性がありませんから、
川辺など水場でのキャンプや悪天候時に使いにくいのがネックです。
数あるポータブル電源の中でもJackeryは電力の使用効率が良いので、
キャンプなどで電化製品など電力を使う機会が多い人にはおすすめですね。
安心安全の国産ブランド加島商事の「PowerArQ」
PowerArQは、日本企業である加島商事が「SmartTap」のブランド名で販売している
ポータブル電源です。
世界基準の安全規格や性能テストをクリアしているんですが、
さらなるテストを繰り返して徹底的に安心安全なポータブル電源を目指しています。
シンプルなデザインながらカラーバリエーションが豊富で、
見た目で選べるのは女性にとって嬉しいポイントですね。
ただ上部の取っ手が収納できないため、見た目のフォルムが
いかにもポータブル電源という感じなのがちょっと残念ポイントではあります。
ソーラパネルを使うことでソーラー充電が可能で、
端子の形状さえ合えば他社のソーラパネルを使うこともできるんです。
なのでポータブル電源を買い替えてもソーラパネルは買い替えなくて良いので、
ポータブル電源の買い替えを検討している人にはおすすめですね。
また、バッテリー容量に対して価格がリーズナブルですから、
初めてポータブル電源を使う人にも向いているんじゃないでしょうか。
ただし、機種によっては防水機能やワイヤスレス充電機能が付いていないのが
マイナスポイントとなります。
防水防塵機能を備えたLACITAのエナーボックス
耐火性に優れたポータブル電源は数多いですが、防水機能を備えたポータブル電源と
言えばLACITAの「エナーボックス」ぐらいしかありません。
少々の雨に当たったぐらいではどうもありませんから、
天候の変わりやすい山へのキャンプには持ってこいですね。
また当然湿気にも強いですから、
川辺など近くに水場がある場所でも湿気を気にせずに使えますよ。
さらに防塵機能も備えていて場所を気にせず使えるので、
山や川など色んな場所でキャンプする本格的なキャンパーにはおすすめです。
それから他社のポータブル電源にはリチウムイオン電池が使われているのに対して、
エナーボックスには三次元リチウムポリマー電池が使われています。
三次元リチウムポリマー電池は電気自動車にも使われていて、本体に強い衝撃が
加わっても発火する危険性が低く、安全に使えるポータブル電源でもあります。
ただし、ソーラー充電やシガーソケットでの充電には対応していますが、
他のポータブル電源に比べると電力の使用効率があまり良くありません。
バッテリーの残量表示が数値ではなく5段階のインジケーターなので、どのぐらい
バッテリーが残っているのかが具体的に分かりにくいのも少しマイナスですね。
さらに見た目のデザインもいかにもポータブル電源といった感じで、
カラーバリエーションもブラックとホワイトの2つしかありません。
専用カバーもミリタリー仕様で、女性などポータブル電源にデザイン性や
スタイリッシュさを求める人にはあまりおすすめできません。
人とは違うものを持ちたいならGOAL ZEROの「Yeti」
ポータブル電源でも他の人が持っていないものを使いたいんだったら、
GOAL ZEROの「Yeti」がおすすめです。
GOAL ZEROはアメリカの会社で、創業者が災害現場での電気の重要性に着目して
世界で初めてポータブル電源を作ったとも言われているんですね。
しかしながら日本ではGOAL ZEROの知名度は高くなく、
そのポータブル電源であるYetiを使っている人もそれほど多くありません。
ここで紹介した他のポータブル電源はバッテリー容量が大きい機種でもせいぜい
1500Wh程度ですが、何とYetiには6000Wh超の超超大容量の機種もあります。
キャンプなどのアウトドア用としては容量も本体も大きすぎますが、
電気供給再開時期が見通せない災害時には大いに役立ちます。
3000Whや6000Whを超える超大容量の機種にはキャリーが付いているので、
キャンプなどのアウトドアで使えないことはありませんよ。
キャンプなどのアウトドアで使うポータブル電源だけでなく非常用電源も欲しいと
考えている人にはYetiはおすすめですね。
ただ調べた限りでは日本法人が無く、基本的には正規代理店で購入することになるので安く手に入れるのは難しくなっています。
また本体が大きい上に重量もあるので、
ポータブル電源とは言っても持ち運ぶには少し労力を要します。
さらにサポート面にも不安があり、ネットの口コミによると付属品の故障サポートを
メールでお願いしたものの返事が無いということもあるようです。
価格や持ち運びの便利さ、故障時などのサポート面を重視する人にとっては、
GOAL ZEROのYetiは使いにくいかもしれないですね。
まとめ
今回は5つのポータブル電源について紹介しましたが、
紹介したもの以外にもポータブル電源にはたくさんの種類があります。
それぞれに違った特徴や機能を持っていますから、購入を検討する際には
特徴をしっかりと確認し、自分が欲しい機能が備わっているかをチェックしましょう。
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